おっきなおねえさん | ヒトのにくばかりやくな

おっきなおねえさん

ねえ、みんな、おねえさんはだいすきかな?
大人のおねえさんなんて最高だよね?

みんなしってるかな?
おんなのひとはね、
おねえさんが進化すると
おっきいおねえさんというのになるんだ。

おっきいおねえさんになるとね、
なにせ前モデルからパワーアップした存在だからね
つよい、というかまどわされないというか
もう世の中の些末事にはこだわらなくなってくるんだ。
といいますか、まあようするに

ハヤリモンとか横文字モンが覚えらんねえ。

おぼえた名前がとにかくでてこねえ。

つまんねえことは覚えちゃいねえ。

てことになるんだ。
最近おかあちゃんももおっきなおねえさん化がハゲしくて
何度ガスをつけっぱなしにしてヤカンを焼き焦がしたことかわかんないや。
あとモノの名前がでてこなくてキーボードの前にしばらくうずくまってるなんて茶飯事さ。



そういう導入で次のおはなしにはいるんだけど
えーと先日、あの奥様のお宅にうかがった際のことです。

いつもつけっぱなしの彼女宅の居間のテレビが、
奥様がセレクトする番組にしてはめずらしく
画面では
若い黒人のブラザーさんがなにやらハゲしく踊っておりました。

朝っぱらからなんじゃこりゃあ?誰じゃこりゃあ?って思ってると
それみた奥様が自信満々に


「あらコレ知らないの?」


知りません。


「ええ知らないの!?
アレよアレなのよコレ!
なんとかっていうダンスなのよ!」



そう、この奥様にいたっては
おおきなおねえさん状態が通常よりハイパー化というか
突然変異(ミュータント)化というかとにかくものすごいアレだから
もう人生、生活、というか
生存に関わる必要最低限の事象(あついさむいねむいひもじい)と
渡る世間は鬼ばかり以外のことはすべて


「アレ」「なんとか」


ですましちゃうんだ。

で、奥様の抽象的な説明によりますと
アメリカかどっかの治安の悪いその街では
少年達が生き抜いて、また成功するには、
ギャングになるかダンスをする(で有名?になる)か、しかない。らしい。
で、そんな街で生まれたのがテレビで踊っているこのブラザーさんのダンスなのよ、と。


うわあしかもおっきいおねえさんがコッチに向かってまだなにかいってるよ?


「ねえ!あなただったらどっちとる?
ギャング?ダンス?



いきなりの二者択一問題です。
海の向こうの人たちのお話なのに。
(奥様は二者択一がだいすきです。そこらへんのだいすきっぷりはコチラの記事どうぞー)


「…いやどっちも…その…じゃあ奥様だったらどっち?」



「決まってるじゃない!

ダンスよ!」



嘘!ダンスなの!?
「決まってるじゃない!」て言われた時点で
ワタクシの頭の中では
ワッルそーなギャングスタ達を束ねるビッグママ的な
ノワール奥様
が即イメージされたんですがそっちじゃないの!?


「ええ!?なにいってるの!
ダンスよ!ほら!ダンス!」


って言っていきなりダンス。この賃貸住宅の台所で。
ジタバタ。

なんかの奥義?


「ホラ見て!ホラホラ!」

なおも踊り続けるアラベスク奥様!
トゥシューズに画鋲がはいってても!
大事なチュチュが破かれていても!
そのステップは往年のキングカズのフェイントのよう!
背中の拳王子ちゃん(8か月)もなすがままに揺れる揺れる!
アナタの音頭でシマダも揺れる!

…もうなにもかもまとまんない。
アレ?なんのハナシでしたっけ?
…ホラ、おっきなおねえさんは話している途中で
ナニを話していたかすぐ忘れるから、うん。

世の中のおっきなおねえさんたちにハゲましのクリックを押そう!忘れないうちに!



食料保管庫「こげめつき食堂」もよろしくです。
最近は「白菜とろとろ煮込み麺」

寒い日にどぞー。