よい名前のつけ方のために

「よい名前のつけ方」（鶴書房）より



いまの時代、いろんなお子さんの名前を聞きます。



漢字ひらがなカタカナ当て字選びほうだいいろとりどりの百花繚乱でそのなかから
よい、すてきな、すばらしい名前をつくりあげていこうとがんばってがんばりすぎて
でもその思い強すぎて高すぎてトバしすぎて
回転して空転して二転三転してハタからみるととんでもねえ着地点、
てことになってしまったり、
ジェネレーションギャップや文化コードの違いのせいいか
聞く人によっては珍奇に聞こえてしまう名前、というのも存在してしまうのも確かです。
それを聞いて

「まったく最近の名づけときたら…」

と苦々しく思ってらっしゃる方も少なくはないのでしょう。



では、いま、ワタクシの手元にあります「よい名前のつけかた」より
そのようなことのないように、と警鐘をならす著者より例示されました
実際にあったという珍奇な名前を一部抜粋していきましょう。





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・蒲田　大統領（だいとうりょう・千葉県）

・大河原　交尾産得（こうびさんとく・北海道）

・山田公候伯子男太郎（こうこうはくしだんたろう・名古屋市）

・内藤白妙の富士子（ないとうしろたえのふじこ・甲府市）

・平平平平臍下珍内寒風衛門（ひらだいらへいぺいさいかちんないかんぷうえもん・宇都宮市）

・清水子丑虎辰巳午未申酉戌亥太郎（ねうしとらうたつみうまひつじさるとりいぬいたろう）

・柏熊豚背松（かしわくまとせまつ・千葉県）

・西島　戦争（せんそう・大阪市）

・担　乞食（にないこじき）

・田中三万石

・安中　外交官（がいこうかん・新潟県）

・三毛猫造（みけねこぞう・和歌山県）

・富士山（ふじのぼる・神奈川県）

・是輪吾九郎（これわごくろう）

・下等社会（かとうしゃかい・東京都）

・行方不明（ゆくえふめい・東京都）

・執行猶予（しっこうゆうよ・九州）

・日本無比（にほんむひ）

・上野公園（うえのこうえん・京都市）

・天下一貧乏好（てんかいちびんぼうすき・栃木県）



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本文より
「皆さんはどうお考えになりますか。
姓名学では以上のような名前は、運数の吉凶（中略）にかかわらず、
幸福にめぐまれない不良名としてあつかいます。
こんなばかげた名前を、へいきで愛児に名づける親が意外に多いのには、
おどろきあきれるほかありません。」



とのことです。









ええ、ええ、そうですね、そうですよねえ、
おどろきあきれますよ、まったくもって最近のアレな名づけの多さときたら…


…と首肯しポンと膝打ち、ぺらりとこの本のうしろをみると


ん？







んんん？


…昭和46年。




全然最近じゃないし！35年以上前だし！
さらには出版社現存してないし！



えーと。

結局すっげえ名前つける親と
まったく最近は！とな嘆くひとは
きまっていつの世にも一定数いる
ってことですね！
珍名はいまにはじまったことじゃないぜ！
ただ珍妙さがその世代世代を反映した珍妙さなんであるなあって思った次第でした。
でも昔のほうが当て字に学があるよなってちょっと思った。
「初雁鳴彦」「折竹雪雄」とか風流なのもありました。付けられてもアレですが。
正直、自分の学がなく元ネタ？のわからん名前もあった。残念。



というわけで、東京都の下等社会さん
いらっしゃいましたら至急本部まで連絡ください。



もちろん今回のこの資料の出所はおとうさん実家だ！すごいぞおとうさん実家！！
これからもおとうさん実家を応援しよう！
↓


ありがとう！
さらに本文内にも「こういう名前はいけない」と警告として
「食料品店の店主で五味運吾という名前の人がいましたが～（中略）～幸丸（さちまる）は、
こうがんとよまれてとんだ笑いぐさになります」
てあったけどこうがんて！こうがんて！よんだの！？よまれたの！？


食料保管庫「こげめつき食堂」もよろしくです。