拳王様お見舞い編 | ヒトのにくばかりやくな

拳王様お見舞い編

えーと行って来ました。
拳王様お見舞い。

ええと先日大役を果たされました
拳王さまにおかれましては
ますますご健勝のほどお喜び申し上げます。
本日はこのようにかわいらしい
お嬢様とお目もじの栄、
恐悦至極に存じます。ひっ。
はてさてつまらないものではございますが

例の代官山
(代官山に関する遺恨については
「拳王奥様と代官山」
「続・拳王奥様代官山出陣編」
を参照なんだ!)

の「La Boulangerie Naif」にて
購入いたしましたパンでございます。
よろしく、御笑納くださいませませませ。


ええと
医院の受付から入ろうとしたら目の前を


もう白目むいて放心状態
四肢をおもいきりどどんと
投げ出された
おかあさまが
車椅子で搬出されていきました。

あんまりにもなグッタリ感なので
「あー終わったヒトなのかなあー」
と思い拳王さまの
病室に入室したとたん
満面の笑顔の拳王さま

「見た?見た見た見た?今の見た?」

「あ、あのヒト?
すごくグッタリしてたねえー。
出産終わったひとなのかな?」

「いやいやまだなのよ

あのひと朝から叫んでて
すごくてねえ
さっきまでずうっっと


ッギャー!
死ぬー!
助けてえ!
切って!
もう切ってええ!
切れえええ!
足が!
足があッッ!
ギャーーーッッ!!!




て叫んでたのよー
でも急に大人しくなったから、アレ、絶対
一服なんか盛られたね」
(口調はあくまでも嬉しそうに)

(ヒッきつぅー)
「き、聞かなくてよかったあ…」

「え?なんで?楽しいじゃん?
あーもー朝からワクワクよー
あーはやく看護婦さん来ないかなー
詳しく聞きたいなーなんの薬かなー」
(口調はとても楽しそうに)

うわあ、このおん…いや拳王様
ほんとにすっごく嬉し楽しそう…。

一応理由があるらしいんですけど↓

「いや帝王で出しちゃったから
普通分娩経験できなかったから
せめて臨場感を」

いや。絶対それ言い訳だ…
ホントにこういうの、大好きなんですよ?
このおん…いや拳王さまは。

後ほどほんとに看護婦さん捕まえて
問いただしていたよ。

あ、拳王さまてね
「ひとから本音を聞き出す」
のがものすごーく得意なんだ。

どんな相手でも
聞きたいこと聞くまでは
喰らいついて離れない
らしいよ?
だからリアルで拳王さま出会ったら
おかあさま方は十分に気をつけてね。


「なになになになに?
なに盛ったの?
なんて薬!?
名前は!?



このお…権王様、薬剤名まで聞き出すつもりです。


あ、拳王さまが薬名にこだわったのは
彼女は
「ラクすること」
大好きだからです。

薬の名前は、覚えておいて
次回なにかあった時は絶対
処置させてもらうもうらうったらもうらう!
タメのことだそうです。
拳王様、なにかと常日頃から
備えております。

他にも
多分院内には1つしかない
50万円するという
自動搾乳機の存在を
知るやいなや



「それをとっとと
持ってこい!」


と指示に
まんまと自分の病室に設置し

「あーーー…」

温泉に浸かったおやじの第一声のような
声をあげて
ガラの悪い座りかたでカップをあてがって
搾してましたよ。

(自動搾乳器、もしくは搾乳をしらない
ネンネやボウヤはこっちの記事で勉強だ!
「育児おっぱい@ヤバいグッズ 」クリック



さて、経産婦が数人集まりますと
まず出てくるのが
「自分のときはどうだったか」談です。
おかあさまがたの武勇伝なわけですから
ましてや
未経験の方、や殿方がいらっしゃいますと
俄然はりきって、いや、
なかば脅すように
話がヒートアップしていくのはなぜでしょう。


で、まあさっきあんな状態の
おかあさまを見てしまったため
話はやっぱり
「自分はどんな風に痛かったか」談
となりました。

くだんのおかあさまはとにかく

「足が!足ィイイイイ!」

と叫んでいたらしいのですが
おかあちゃんは足はそんなでもなかったので

「……かなあ
腰がメリメリメリってほんとに
音がした
よ。
あと小心者すぎて騒げなかったなあ、
つか声だす気力もなかったような。」

拳王さまは

尻!とにかく尻!
つか肛門!

だったそうです。
熟練した看護婦さんが
そこを親指で押してくれたら
すごくラクだったそうです。
(勤務交代でその看護婦さんがいなくなり
次に新人ぽい看護婦さんが笑顔で
「ここですかあ~?」
とふやけた押しをされた時は
「お前じゃない!
奴を!
奴を呼び戻せ!」

って叫んだらしいよ)

とにかく
「親指で押すときくのよ!」
だそうです。

でまあ、長く議論したあげくの
結論は
「人それぞれ。
痛みは公平平等じゃない
痛くない奴は痛くない
痛い奴はとことん痛い」

ということになりました。

で、
玉座がいかに痛かったか苦しかったか
熱く、シツコく
力説する拳王さま。

その間中、
握りしめたコブシの
親指がずっと
ずーーーーっっと
ずーーーーっっと



グッッ



てなってたのが
すげえ気になったおかあちゃんでした。

なにもしらない人がみたら
やたら力の入った「グッジョブ」
みたいな。

いやまグッジョブなんだけどさ。

ようしみんなでグッジョブ!
そして反りあがった親指でクリック!

もっといろんな話しておもしろかったんだけど
あんまりにもあんまりで書けないや。
これはどなたかにリアルでお会いしたときにゼヒ。