人妻の昼顔。 | ヒトのにくばかりやくな

人妻の昼顔。

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ですー。

寒くなってまいりました。
日が落ちるのも早くなり、ムスコを保育園に迎えにいく頃には真っ暗です。
仕事も途中でほっぽり出し、
寒く、暗い道を急ぎ、スーパーにも寄り、
コドモのケツをたたくよに階段あがらせ帰宅するも待っているのは
暗く寒い部屋、
取り込み忘れ冷たく湿ってしまったベランダの洗濯物、
未着手、というかお献立も決まってない状態の晩ご飯、
騒ぐコドモ、

ツラいですね侘びしいですね。


ああ、ああ、お家を明るくして暖かいごはんで
コドモといっしょに自分帰りを待っていてくれる
かわいいかわいい奥さんがほしい。



そんな幻想をうっかり抱いてしまう季節ですね。

ええ、うっかり幻想なんです。
そんな奥さん像。



いやいや違う違よ、オレの奥さんはですね、
オレいない間もしっかり家のこともコドモのことも守ってくれてるの。
お部屋をきちんとキレイにして、
花なんかかざっちゃったりして
まっしろなお洗濯もの干しちゃったりして
オレの洗濯物をアイロンかけてたたんでくれたりして
こどもといっしょに遊んだりして
おやつにはケーキなんか焼いちゃって
夜にはおいしいごはんをつくってまっていてくれてるの、うん。


うはー幻想幻想。

アンタの奥さん、今頃オナラしてプーですよ。プー。

ええ、ワタクシもオナラしてプーです。今。
しかもコドモにオオウケ。
コドモ全員オナラしてプーで大爆笑。


いやいや奥さんに対してそんな幻想を抱くヤカラ、
いや、その幻想を相方に求めようとするヤカラにひとつ
ひとつの現実を提示いたしましょう。



ダンナがいない間の人妻の生態。
その実例です。


とある日の昼下がり、
まーいつものごとく、近所の例の奥さんん家に行きました。
ひとしきりくっだらないことをかなり真剣にしゃべり散らかしたあと、話題もきれ、
んーなんかネタあるかしらーと室内に目を移すと
(主婦の話し合い場の特徴に、
おじゃました室内に目をまわしネタを探すというのがございます。)

「?」

「なんですかこれ?」


なにやらカードらしきものが奥さんのデスクの上に置いてありました。


「奥さんコレなんのカード?」

なんのカード?





「ああこれ?これはダンナの
長○剛ファンクラブの
会員カード
だわ。」



「…ダンナがスキなのよねえ…
ワタシには正直その良さがわからないんだけどねえ長○、
だって中島みゆきの深さに
はかなわない
じゃない?」

(注:言ったのは、あの奥さんですよ!ワタシじゃないですよ!)

いや、中島みゆきとの比較はしなくてもいいと思うんだけど
というより中島みゆきの唐突すぎる出現に戸惑っていると



「あれ?でもいつもは大事に持ち歩いているのに、忘れたのかなあ今日は。
ダンナの命の次に大事なカードなのに」


ここん家のダンナさんは、普段からどうも
「命の次に大事なもの」が多いような気がしましたが
(例:「命の次に大事なオレのリモコン」)
まあとにかく大事なのでしょう。


「へー大事なんだ…これ…」

そしたら奥さんは急に思い出したように


「そうそう!そうよ!大事なのよ!
大事にしてたわよ!コレ!
これがないと
剛のコンサートチケットも
優先で買えない

限定グッズも買えない
長○カフェの予約もできないのよ!
とにかく超大事なのよ!アンタも…

予約したいときは言ってね!!



普段からその大事っぷりを聞かされているのでしょう、
奥様がその「カードの大事っぷり」を聞かせてくれました。
それにしてもカフェ?○渕カフェ?そんなカフェが?
一般人はお断りカフェ?予約制?
(おかあちゃんのとぼしい想像力では
紳士の社交場エスカイヤークラブぐらいしか思い浮かばない。)

そして、まあ!ワタクシにもファンクラブの特典が?



とにかく大事なモノとはわかりました。
触ってみると、普通のカードとは違って
メタリックな輝きと通常のカードの2倍くらいの厚さ、
そして重み、確かになんだか大事なカードの雰囲気がします。
裏にはダンナさんのマジックの手描きでヘロヘロ~っと
「じぶんのなまえ」と「会員番号」が記入してありましたが
カード自体は重厚です。


2人で持ってみちゃいました。

「うわー重くてほんとに大事そうなカードだねえ」


持ってみてるうちにいじりっぷりがエスカレートしてきました

「手裏剣みたいに重いね」(アンダースローのモーションで)


「投げて当たったら痛そうだね」(手首のスナップをきかすモーションで)


「てか刺さりそうだね」(カドの強度をためす)


「投げる?刺さる?カード?」



あ、奥さんがなんかカードの持ち方を変えはじめましたよ!




奥様

「ねえ、こうやって持つと
キャッツカードみたいじゃない?」




「トシ~~~~ィ」(はあと)

ドドドドドドドド。

「まちはきらめくなんちゃら~
ウィンクしてるホニャララ~♪」
(注・拳王奥様は人生において、フィーリングに重きをおくため
歌詞や、特に英単語を的確に憶えるということはけしていたしません)

追われてる、というより
獲物を追いつめているといった風体のキャッツですが
しばらく奥さんはキャッツ(次女担当)になりきっておりました。
ええと、ワタシはここで
「ひとみィ~~」
とか言わなきゃいけないですかね?どうですかね?

それでもなんかやたらそのカードのいじり心地がよかったのか
その後ひとしきり2人の主婦はキャッツごっごに興じたのでした。


ダンナの命の次に大事なカードで。




…いかがでしたでしょうか?
ダンナのいない間の人妻の昼下がりの行動が以上です。

ダンナさん、アンタの大事なものの置き場所、大丈夫ですか?
動いてないですか?
はやく確認したほうがいいですよ?
だから今日ぐらいはとっととおうちに帰っとけってんだ。
そして家族の顔でもじっくりみやがれってんだ。


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