フィーリングカップル奥様

ああ、もうなんて退屈でかわりばえのしない毎日…
このままただ時間に流されて、年齢に埋もれていく…
あああせるわ…なんだかくやしいわ…
ときめきがほしいわ…
出会いが欲しいわ…
合コンなんていいわね…
そして

「いや、結婚してるんですか！？なんて残念だ！コドモがいるなんて信じられない！ああ！」

とかいわれちゃうの、いいわー素敵だわー。


と妄想だけでごはん3杯はいける、そんな年頃になりました。


合コン、それはそれほど遠い過去になりかし。

と思ったらそう遠い思い出でもなかった輩がおりましたよ。

しかも人妻。コドモ付。

なのに

合コン参加。

彼女です。
←彼女。


いやもう、先週そのハナシを初めて聞いたときはびっくりしましたよ。
拳王奥様と合コンという
単位は光年で表したいよな距離感のあるこの二物。

聞けば２番目のムスメさんはまだいなかったものの、
上のムスコさんがすでにいた頃。
だからえーと3年前くらいなの？

「なぜ参加を！？」

「もともと友達（手下ともいう）と一緒にセッティングした合コンだったのよ！



つまり…


後見人として！」


後見人。
合コンにそんな重要な役職があるとはしりませんでした。
でもってコドモと旦那さんにはホントに
「後見人だから」
といって参加したそうです。
ソレで納得しちゃって一体どうしちゃってるんですかユア旦那。

そういうわけで突如、合コンという試合会場に
ブルペンからリリーフカーにのってマウンドに奥様登場です。


ペーペーポペーペペポー。


★★★そしてこっからは旦那さんにはいまだかつて言ってないというシークレットトーキン。★★★





その合コンにて奥様ったら、向こうの男性のうちの一人、
「どっかの老舗のボンボン」（本人談）に

先ほどおかあちゃんがユメみちゃったようなこと言われまくったらしい。
（ああ！伏線でしたのよ奥様！）


なんか隣に座っては

「ええっ！結婚してるんですか！もったいない！
もったいないなあー！実にもったいないなあー！」

て言われちゃったらしい。んまあ！

そして後になってからも人づてに彼が奥様のことを気に入った旨を聞く。


うはあ初めてきく奥様モテトークに愕然。

さらにはそのモテトーク具体的なことにまで爆裂発展。


「しかも…」


「…そのひと…そういいながら触ってきてたのよね…」



「ずっと…」





「ここばかりを！！」
←ここらへんを



奥様そこはイッツ二の腕！？
奥様の逞しい豪腕セカンドアーム！！

当時すでにだいぶゆるめではあったが逞しさは失ってない
と聞く、その上腕三頭筋あたりを彼はつまみながら

「いやあ結婚してるのかあもったいないもったいないなあー」

ずっとフニフニフニフニフニクリフニクラ！





あ、そっち好きのひと！！！


しかも特にだいぶゆるめな二の腕のふりそで部分限定で！



そのストライクゾーンはせまく、かつ、異世界のひと！



言えない！旦那には言えない！





おかあちゃん？おかあちゃんは人生ほとんど合コンに行ったことないよ。
行ってもずっと突き出しのカニ足をほじくり出してて
終わる頃には小鉢いっぱいこんもりなカニほぐし身が完成、
対面の男性陣に「おいそこのキャンサー」
とかいわれたりしたものだよ。


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