あたらしいダイエット

あの奥様はダイエットをしているそうです。
いやそういってるんです。
本人がそういってるんですったら。


先日の奥様。


ぱくぱく。


もぐもぐ。


ぱくぱく。



「あの…」


「ん？」


「…ダイエットしてるんじゃなかったっけ？」


…ペース、量ともに、
往年のイキオイまったく衰えてないような気がするんですが。
（食べつつけてるし）


「ああ！」


「ダイエットね！してるわよ！」


「ばっちりつづいてるわよ！」


ぱくぱく。




…フォルムとゆーかシルエットともに
往年のイメージ画像からまったく変化がないような気がするんですが。
（完食しそうだし）



「…ええと…じゃ…どんなダイエットしてるの？」



「ああ！

ええとね！

まあ名付けるなら…」












「気持ちダイエット！！」

「キモ～チ～ダ～～イエ～～ッッットォオ！！」
（変身のかけごえのようだ）




気持ちが！ココロが！ダイエットしてるそうです！実体とは別に！（←ポイント）

ココロとカラダは別なの！

カラダは許してもココロは許さないんだから！

ああどんなに攻撃してもダメージがない！
ヤツは不死身なのか！？
そうか！アレはヤツの本体じゃないんだ！
これを操っている本体は別にいるんだ！！
ええいどこだ！さがせ！そうか！目だ！目をねらえ！


…そんなダイエットです。（多分）




…あと会うたびにアイサツのように交わしますのが


「踏んだ？」

と


「抜いた？」


です。

「抜いた」、は昼食か夕食を抜くことだそうです。
別に一食まるまる抜かんでも全食、すこうしずつ減らして食べれば？
そしたらストレス少ないんじゃない？
っていったんですが


「イヤなのよ！
イヤよ！ちょっとずつなんてできないわよ！
食べるか食べないかどっちかにしたいのよ！！」


白か黒か。
ゼロかイチか、ごはんの2進法。
食のデッドオアアライブ。
ダイエットにおけるテロリストが置いてった爆弾の発火装置につながる青と赤の信管、
うーん切るならさあどっち。


でもって


「あとで抜くから大丈夫！！」

ぱくぱく。

だって。



「踏んだ」、は
彼女宅にある、ダイエット器具で
ええと名前はわかんないんだけどペダルみたいなのにのって
ギーコギーコ、踏んでは歩くみたいにステップふむやつ。
あったあった、コレよコレコレ。


でもって



「あとで踏むから大丈夫！！」

もぐもぐ。



ですって。


そんな「前向きの気持ち」ダイエットなんですって。
うん…、やさしく見守ることにするよ…。



最後に。

週末ですね、帰宅の遅いダンナさまもいらっさるかと思います。
気をつけてくださいね。
寄り道したあげくの深夜、
人気のない帰り道、ふと目をあげると
誰もいない公園…そのブランコの先にあるマンションの一室から


「ギーコ」
（あがって）



「ギーコ」
（さがって）


以下、リピート。　


とブキミな音とともにあがったりさがったりするシルエットが！


あ、なんかちょっと藤城清治の世界
↓
こんなのな。


ああああああこわい！
うっかりそんな未知との遭遇したくなかったら
よりみちしないで
とっととかぞくのいるおうちにダッシュでかえるんだ！やくそくだよ！


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