奥様と執事喫茶 | ヒトのにくばかりやくな

奥様と執事喫茶

「おかえりなさいませ」


とうとう足をふみいれてしまった。





えーあーうー。なんだ。
えーこの前、行ってきたのよ、ええ喫茶店に。

喫茶店だから茶飲むんだけど
なんか


執事が注いでくれるんですよ。茶。



ええそんなところに行ってきてみちゃったわけですよ、この前。
軽い気持ちでうっかりサイトのぞいたらちょうど空席があったので。
まあ平日の80分くらいなら時間作れるかなと、予約いれちゃってみたのですね。



付き添いはこの方です。





歯医者の予約をわざわざずらしていただきました!





本人曰く「ダイヤの差し歯をさす予定だったのに!」




つうか自分が行きたい、というより
その特殊喫茶店にいるあの奥様、てのを見たかったんだ。
そんな好奇心が勝っての入店なんだ。


なんか、その喫茶店ではですね、えーはっきりいっちゃえば執事喫茶ではですね、
入店すると



「おかえりなさいませお嬢様」


といわれるんですね。ご帰宅なんですよ。ここが本宅なんでございますよ。ここ東池袋が。
(今回、帰宅しましたのは「執事喫茶『Swallowtail』」でございます)





そして、ワタシでもあの奥様でも平等に隔たりなく職業に貴賤なく



「おじょうさま」


なんですね、ええまあ設定次第では奥様でもお館様でもなんでもいいんでしょうけど。
面倒だし初めてなんでデフォルトで。




でまー、フットマンがきてさっそく荷物もってくれて。


ええ、荷物全部もってくれるんですよ。
行く途中のファミマで買って飲んでた缶ビール
コンビニ袋ごとちゃんと途中で捨ててきてよかったです。





着席するとナプキンかけてくれて。

ええ膝にナプキンかけてくれるんですよ。
掛けてくれることにちょっと抵抗をしめすと




「お嬢様、いかに外界では自立された立派な女性であっても
ここではお嬢様なのでございますからここでは何もしてはいけません。」




みたいなことゆってたしなめられんの。





「ふおおおおおおおおお」
てここですでになんかこー
体中の穴から触手がでて全身を掻きむしりそうになった自分はまだまだだ。
いや、にいちゃんは悪くないんだ。
ワタシがまだまだなだけなんだ。



荷物にもナプキンかけてくれるんだけど
間違えて壁側、フットマンに遠い方に置いちゃったわけですよ、バッグを。
そしたらにいちゃ…いやフットマンがうわ届かないわーって顔して
「…あー…どうしましょう」とかいうので
とりあえず




「まあオマエは、ワタクシを使うのね。」




っていって荷物動かしてあげたよ。がんばったよ。
これがワタシのせいいっぱいの応対だったよ。


お店はお嬢様方でいっぱいで
女子高生から全身フリフリな真性お嬢様からなんかウラタロス憑いた良太郎みたいなかっこしたひとやら
オーバ30なワタシたちまでいろんなお嬢様がいらっさいました。


でもって、奥様はどんなもんかなーと思ったら
予想以上におとなしかった。
それっぽい会話とかするのかなと思ってたらしなかった。
つか普通の人モードだった。




「やっぱ会話は腹を割らないとねえ」




とおりいっぺんの会話はつまらないらしい。奥様はリアルがすき。


行く前日とかは


「退店の時間がくると

「乗馬の時間でございます」とか
「舞踏会の時間でございます」とか

いうんだってー。奥さん、なんにするー?」

て聞いたら

「お嬢様、バラの品評会のお時間でございます。
お嬢様たちがお育てになられました
「天使たちの舞踏会」は今年優勝間違いなしでございます…」

(バラの名前はちょっとちゃんと覚えてないがこんなかんじの)


みたいなことを即答していたヒトだったんですがね。
なんで即答できるかね、こゆこと。


あ、でも奥さん、クレームつけてましたよ!
経営の方!これは要改善!



それはティーが運ばれてきたとき。

フットマン曰く



「本日のカップはロイヤルアルバートの
ムーンライトローズティーでございます。」





「お嬢様に合いますよう、おそるおそる選んでみましたが…」





と奥様にサーブいたしました。



そして奥様、それに手を付けようとしたそのとき…。











「!!」











「ちょっと!」












「このカップ!」




「指が入らない
んだけど!!!」





これが問題のはいらないカップです。







入らぬ!入らぬのだ!(ひとさしゆびが)





ああああたいへん!お嬢様お怒りです!
これは完璧にフットマンのチョイスミス!
ハウススチュワードを!ハウススチュワードをよべ!!!



そんなこんなでした。

あとバラのシフォンケーキたべてたら



「しょうゆの匂いがする」




とも言ってた。
そういわれるとバラの香なのにもうしょうゆにしか嗅げなくなってしまった。
これから食べる機会のある方もはもうこの醤油呪縛から逃げられない。



そんなこんなでした。



個人的にはもっかい行ってみたいです。

奥さんはもういいそうなので付き添い募集中。




あと執事たちのそれっぽい名前がめんどうで覚える気なかったらしくて

「高橋、ねえ高橋はさ」


とか勝手に名前つけてよんでた。




奥さん少しでも腹割らそうとがんばり中。

「高橋!ねえ高橋は夜はやっぱジャージ着たりとかすんの!?」



「プライベートですから」と素っ気なく答えるタカハシ(仮名)。
個人的意見としては
そうじゃねえ、おまえの素などどうでもいいんだ、
執事としての役ドコロとしてのおまえの返答が聞きたいんだ、とちょと思った。





あと2人で新ジャンル 「おかん喫茶(カフェ)」てのを画策した。



おかんかへ。








「あ?帰ってたの?」

(入店後かなりしばらくたってからのご挨拶)






「晩ご飯なににする?」






「なんでもいいってのが一番こまんの!」









どうだろう?このカフェは。





奥様、クリックの時間でございます。



恐縮です、奥様。


食料保管庫「こげめつき食堂」もよろしくです。


※過去の今日の記事をよんでみよう!
2年前はどうだったかな?→20051002「無限ループぽんぽん」
ああもうきょうだいのコミュケーションはできてきたんだなあ4コママンガ。

1年前はどうだったかな?→20051002「洋楽クラシクおとうさん」
おとうさんと洋楽。モトリークルーのいらん豆知識つき!